平成25年度 海外修学旅行リポート 4日目

3月7日(金)ヴィーン 国外修学旅行も、いよいよ4日目、本日はオーストリアの首都ヴィーンの見学。朝早く07:30にホテルを出て、まずは西に約80km移動してメルク修道院へ。アイルランド出身の聖コルマンの聖遺物で知られるメルク修道院は、オーストリアのバロック建築を代表する建物で、豪華絢爛さと一種の清楚さが共存します。生徒は、昨日までのラテン的でやや濃厚な味わいのあったローマのバロックとの違いを、何となく肌で感じた模様で、数名の生徒が「オーストリアの方がしっくりくる」などといった感想をもらしていました。今朝は曇天でやや寒かった、冬枯れの中に建つ修道院は、まさに偉容といった趣がありました。

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ヴァッハウ渓谷づたいにヴィーンに戻ると、次はハイリゲンシュタットにあるベートーヴェンの「遺書の家」へ。20代後半から難聴に苦しんだベートーヴェンが32歳の時に友人にあてた手紙を書いた場所とされるこの家ですが、実際はこの手紙は「遺書」と言うべきほどの内容ではなかったし、実際ベートーヴェンはその後も見事に作曲家としての人生を全うしたといったことを、今日の案内役の治田さんから教えて頂きながらの見学でした。この一帯は、ベートーヴェンの時代はもっとのどかで、彼が「田園」交響曲の着想を得たのもこのあたりとされています。

「遺書の家」の周辺はブドウの栽培も盛んで、すぐ近くのグリンツィングはヴィーンのワイン作りの名所としても知られますが、本日の昼食はその中のレストランの一つで。各種の肉類を中心とした農家風で重厚なヴィーン料理には、特に男子生徒が大喜びでした。

午後は、まず聖シュテファン大聖堂へ。ヴィーンの象徴のひとつでもあるこの教会は、モーツァルトの結婚式と葬儀が行われた場所としても知られます。13世紀から建設が開始された聖堂の様式は基本的にゴシックですが、本来二つあるべき塔の一つは、ゴシックが流行遅れとなってしまった結果、途中で建設が放棄されたこと、内部には随所にバロック的な部分があること等を治田さんから学び、生徒は西洋の建築様式の推移について、さらに知見を広げました。

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シュテファンの後は、約45分の自由時間をとり、今度はベルヴェデーレ宮殿へ。プリンツ・オイゲンによって18世紀前半に建てられたバロック様式の見事な宮殿ですが、現在では内部が美術館になっていて、オーストリアが誇る世紀末芸術の天才グスタフ・クリムトの代表作「接吻」ほかが収蔵されています。生徒たちは、「接吻」をはじめとしたクリムトの作品の特徴や、それらの画の意味するところの解釈などについて説明を聞きつつ見学。さらに、クリムトよりやや後の世代になるエゴン・シーレやオスカー・ココシュカの作品も鑑賞しました。

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盛りだくさんの今日の最後の見学場所は、映画「第三の男」でおなじみのプラーター公園の大観覧車。この映画は事前指導で見ているだけに、実際にその観覧車に乗り、美しい夜景を見て、感慨もひとしおだったようです。

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この後はシュターツオパー(国立歌劇場)近くのレストランでヴィーン名物のシュニッツェル(日本のカツに似ているが、やや肉が薄い)とザッハ−トルテ(ヴィーン風チョコレートケーキ)に舌鼓。かくして、4日目の日程がようやく終了しました。

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このページは、sundaigakuenが2014年3月11日 15:36に書いたブログ記事です。

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