平成24年度中学秋季校外学習の最近のブログ記事

11月29日(木)、秋季校外学習もいよいよ最終日。この日は愛媛県を見学でした。今治国際ホテルを出発し、この日最初に訪れたのは、さる6月にNHK総合テレビの「探検バクモン」でもとりあげられた今治造船西条工場。今治造船は建造量日本1位で、世界の中でもトップクラスの力量を持ちます。西条工場は、その今治造船の工場の中でも最も大きな船(50万トンクラス)をつくることができる工場で、生徒たちはまず広い敷地内をバスに乗ったまま見学し、船を造る過程を目の当たりにすることができました。その後バスから降り、徒歩でドックまで行きましたが、この日は18万トンとかなり大きな(とはいっても、この造船所の能力からすれば中型の)船が建造中で、その迫力に生徒は圧倒されていた様子でした。生徒たちの質問にも快く答えていただき、今治造船のみなさんには本当に感謝申し上げます。現在日本の造船業は量でこそ世界で3番目となりましたが、今治造船はこれまで培ってきた技術力で、軽く抵抗の少ない船を作ったり、環境に配慮した船を作るなど、今なお世界の造船業をリードする存在であることを感じました。

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 今治造船で説明を受けている様子

その後、松山へ向かい、最初に訪れたのが子規記念博物館。松山と正岡子規、夏目漱石、そして日露戦争で活躍した秋山兄弟というと、昨年まで放映されていた「坂の上の雲」でもお馴染みかと思いますが、近代俳句の始祖ともいえる正岡子規は生まれてから15歳までをこの松山で過ごしました。係の方に館内に説明をしていただきながら展示を見学し、親友漱石との交流や、俳句・短歌の革新や野球(ベースボール)の普及に奮闘した、短いけれども情熱的かつ前向きなその生涯の一端を知ることができました。続いて近くにある道後温泉へ移動。夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場するこの温泉は明治時代に建てられ、現在国の重要文化財に指定されています。生徒達は実際に温泉に入浴し、「坊っちゃん」の世界の雰囲気を味わうことができたのではないかと思います。子規の俳句や短歌、漱石の「坊っちゃん」については、いずれもすでに授業の中で学習していますが、その足跡を実際に目の当たりにすることで、明治の文豪たちをより身近に感じたのではないかと思います。

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 道後温泉にて

昼食後、最後に向かったのが子規堂でした。この建物は、子規の生家を再現したもので、松山市のガイドの方にも説明していただきながら見学しました。子規が使っていたという三畳の勉強部屋など、子規の子ども時代の生活ぶりを彷彿とさせるものでした。その後、空港に向かう途中、車窓から「坊っちゃん」に登場する「ターナー島」を眺めながらバスは松山空港に到着。その後飛行機で東京への帰路につき、無事にこの4日間の校外学習を終えることができました。

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 子規堂にある坊っちゃん列車にて

全体として、「ほんもの」を目の当たりにすると同時に、それぞれの場所でさまざまな方から、その場でしか聞けない貴重な話をきけた意義深い校外学習になったのではないかと思います。また、生徒は多くのものを「初めて」体験したり見学したりしたと思いますが、この旅行を機会に圧倒的に世界が広がったのではないかと思います。

お忙しい中、生徒のために協力してくださった皆様には改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。生徒たちはこの経験を、しっかりと自分のものにし、今後に生かしていってほしいと思います。

11月28日(水)、秋季校外学習の3日目は広島の平和記念公園から始まりました。原爆ドームを始め、公園内にある多数のモニュメントを見学した後、原爆の子の像に生徒達が折った千羽鶴を供え、全員で黙祷を捧げました。その後平和記念資料館を見学しました。原子力爆弾による被害を物語る数々の展示を前にし、生徒たちは原子力の脅威と危険性に衝撃を受けていました。昨年3月の東日本大震災と原発事故を経て、平和利用も含めて原子力というエネルギーにどう向き合っていくかが深刻に問われる時代となりましたが、今回の見学をとおし、生徒たちもこの問題の複雑さや重要性を再認識した様子でした。

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 原爆ドームの前にて

つづいてバスは宮島へ。これまでの二日間とはうって変わってすらばしい好天に恵まれる中、生徒達は途中でバスからフェリーに乗りかえ、宮島へ向かいました。ちょうど満潮にあたる時間で、海上に浮かぶ美しい鳥居の姿や厳島神社の周囲のまさに白砂青松の美しい景観に、生徒たちも感銘をうけた様子でした。昼食後、宮島のガイドの方についていただき、宮島の歴史や地理について説明を受けながら見学をしました。厳島神社の本殿の前では美しい瀬戸内の海を前に結婚式に併せて舞楽が奉納されていました。厳島神社で舞楽が見られる機会はそう多いわけではないとのことで、今回は得難い機会に恵まれたと思います。

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その後、チャーター船に乗って宮島を出発。約2時間かけて瀬戸内海の美しい島々の間を縫うようにして愛媛県の大三島へと向かいました。大三島からは再びバスに乗り、しまなみ海道を構成するいつくかの橋を渡って大島へ到着。大島では亀老山展望台に登り、夕日の残光が残るなか、瀬戸内の海や来島海峡大橋の眺望を楽しみました。

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 来島海峡大橋にて

夕食は大島の「よしうみいきいき館」で瀬戸内の海の幸に舌鼓を打ちました。東京では滅多に食べられないような大きなサザエやハマグリ、鯛の包み焼きなど、瀬戸内ならではの豊かな食材を七輪の炭火で焼いたその味はまさに絶品。しかも鯛飯まで惜しみなくおかわりを出してていただき、お店の方の親切な心も感じさせられました。「よしうみいきいき館」の皆さん、ありがとうございました。生徒たちもさぞ満足な夕食になったと思います。

明日はいよいよ最終日。ここまで生徒達は見学態度もよく、しっかりやってきたと思います。最後まで集中力を切らさずに、この秋季校外学習を成功に終わらせてほしいと思います。

11月27日(火)、秋季校外学習の2日目は島根県での見学が中心でした。

午前中は松江市の見学。最初は重要文化財で江戸時代の天守閣が残る松江城天守閣に登りました。全国的にはコンクリート造の再建された天守閣が多いなか、柱の姿や階段の造りに築城建築の本来の姿を見学することができました。

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 松江城天守閣前にて

その後、 徒歩で小泉八雲記念館、小泉八雲旧居へ移動。八雲については、昨晩小泉凡先生の話を伺ったばかりでしたが、小泉八雲に関する資料や、八雲が松江時代に住んだ旧居を実際に見学して、生徒としても八雲や松江についての印象がまた新たになったことと思います。旧居は、八雲が住んでいたままの姿で保存されており、庭も八雲の作中に紹介されたとおりの姿をとどめていました。

その後、バスで午後の見学地である出へ。昼食の後に見学した出雲大社では、権宮司である千家和比古先生から直接お話を伺うことができました。今年の訪問は出雲に全国の神々が集まる「神在月」の期間にあたり、お忙しい中であるにもかかわらず、時間を割いて説明していただきました。出雲大社は現在でも神社建築としては最大の大きさを誇りますが、本来の姿は今よりもさらに大きく、地上48メートルと日本一の高さを誇ったといわれています。千家先生の話は、12年前にこの48メートルの神殿を支えた柱が発掘されたことで、かつて単なる伝承でしかないと考えられていた出雲の巨大神殿の話が、実は事実であったことが証明されたことなど、たいへん興味深いもので、生徒たちも真剣な面持ちで聞き入っていました。

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 権宮司の千家先生からお話を伺う

この後は、島根県立古代出雲歴史博物館も見学。今年は出雲神話が重要な役割をはたす古事記の成立から1300年と言うことで、東京国立博物館の特別展も見学をしていますが、出雲の地で実際にいろいろなものを見学し、古代史の奥深さを知ることができました。

この日の宿泊は広島で、バスで移動した後、夕食は班にわかれてお好み焼きを食べにいきました。帰り道には「ひろしまドリミネーション2012」も見ることができ、とても楽しい夜となりました。午後からは天候ももちなおし、充実した2日目でした。

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11月26日(月)、中学2年生による3泊4日の<秋季校外学習>が始まりました。

初日は、新幹線で新神戸に移動。西に向かうにつれ空模様は徐々に怪しくなり、神戸は降ったりやんだりのあいにくの天ずは、この旅行では恒例の、神戸南京町の中華街で班別の昼食を済ませました。運良く昼食の間は雨もほぼやんだ状態で、生徒たちはそれぞれ思い思いの店に立ち寄り、神戸の持つ異国情緒を楽しみました。

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 南京町にて

その後、今回の重要見学地である明石海峡大橋を渡り、淡路島の北淡町震災記念公園にむかいました。まずは、ご自身が消防団員として兵庫県南部地震に際しては救助活動にも携わった副館長の方から、地震発生当時の状況ついての詳しいお話や、あのとき支援してくれた全国の人への恩返しは復興をとげることと教訓を後世に伝えることだという貴重なメッセージを伺った後、国指定天然記念物に指定されている野島断層を見学しました。この地震は活断層である野島断層が動いたことで起こったとされますが、野島断層は、地面が140mにわたって最大ほぼ2メートルもずれた様子を見事に屋内保存しています。上下の段差は最大50㎝におよび、当時の地震の威力をまざまざと物語っています。生徒も真剣なまなざしで見学していました。また、震度7を再現できる装置で、全生徒が激震の実際を体験していました。

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 兵庫県南部沖地震で動いた主断層

その後、淡路島から再び神戸市に戻り、明石海峡大橋の見学に向かいました。明石海峡大橋の建設に携わった会社のひとつが北区に本社をおく川田工業です。橋梁建設では国内有数の同社からは有若さんがわざわざ駿台学園の中学生のために現地に出向き、この世界最大の吊り橋の特徴などについて懇切丁寧な説明をしてくださいました。生徒達は間近に見るとまさに巨大な橋のスケールに圧倒されていたようですが、有若さんのおかげで、その橋を造った人々の苦労や技術力も伝わったのではないかと思います。説明の後は8階まで上がり、実際に明石海峡大橋の橋桁に設けられた遊歩道を歩くことで、橋の規模を実感することができました。海面までは約50m。生徒たちは、真下に見下ろす海との距離に驚きの声を上げていました。

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 明石海峡大橋における見学の様子

その後、暮れゆく中国山脈を島根県に向けてバスで移動。途中車内では合唱コンクールの練習も行い19:30に松江のホテルに到着。夕食後に、翌日の見学に向け、松江とは縁の深い小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)について、八雲のひ孫にあたる小泉凡先生(島根県立大学短期大学部教授)から直接お話を伺いました。子孫でなくては語れないような八雲の人柄にせまる貴重なお話をしていただき、ハーンの優しい、心の広い人間像がひしひしと伝わってきました。明日、生徒達は実際にハーンの旧居や記念館を見学しますが、小泉凡先生からのお話を思い出しながらハーンを偲んで見学をしてほしいところです。

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 小泉凡先生による講演の様子

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