平成26年度中学秋季校外学習の最近のブログ記事

最終日 今治→伊予西条→松山(11月29日)

最終日の最初の見学地は、今治造船西条工場です。日本一の規模と設備を持つこの造船所は、20~30万トンクラスの貨物船やタンカーを、30~45日に1隻のペースで新造する能力があります。私たちが見学した日も、6~7隻の船が同時並行で建造されていました。場内を一通りバスで見学した後は、実際に巨大ドックの近くを歩くことで、そのスケールを実感しました。最新の造船技術では、船の各パーツを造ってそれを巨大クレーンで運び、リベット等は使わずに溶接によって組み立てる手法がとられていますが、その作業を間近で見て、各パーツとってもそれが軽く教室4~5部屋分の規模であることに驚かされます。毎年のことながら、今治造船の方には生徒の質問にも丁寧にお答えいただきました。

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今治造船の後はバスで松山に移動。松山で最初に見たのは、子規記念博物館でした。ここではA組・B組に分かれて、見学。子規の生涯を紹介する簡単な映像資料を見て、さらに館内をスタッフの方の説明を受けながら見学しました。日本語と日本文学の変革者としての子規、野球を愛した子規、そして漱石の無二の親友だった子規の実像に、多少近づけたかと思います。

その後は、漱石の代表作『坊っちゃん』に登場する温泉のモデルと言われる道後温泉へ。漱石の時代はまだ新築で会った道後本巻も、はや築120年を越え、遠からず大規模な修理が行われる予定だそうです。この情緒あふれる和式建築の温泉で、多くの生徒は旅の疲れを癒やしていました。

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今回の秋季校外学習最後の見学場所は、子規堂です。正岡子規が暮らした家は、決して広くはありませんが、子規ゆかりの資料などは、大変興味深いものでした。

子規堂を後にして、一路松山空港へ移動。4日間お世話になったせとうちバスのみなさんと別れ搭乗手続きをした後は、空港内でお土産を買う時間も多少とれました。そして私たちを乗せた全日空便はほぼ予定通り松山を発って羽田に安着。

前半多少天候に恵まれなかったものの、無事終了した秋季校外学習ですが、山陽・山陰・瀬戸内海を縦断し多少移動距離は長かったものの、日本の各地域の魅力や自然の美しさ、食べるものの豊かさにふれて、生徒は社会を見る目を広げたのではないでしょうか。

第3日 広島→宮島→愛媛(11月27日)

昨日までとうってかわって晴天となった3日目の今日、まず最初に広島平和記念公園を訪れました。この時期としては比較的暖かな天候の中、原爆ドームや平和記念公園の中にある供養塔などをめぐりつつ、昭和20年8月の原爆投下当時の悲惨な状況についての理解を広げました。

残念ながら、平和記念資料館は本来の展示のほぼ半分が現在改装中でしたが、それでも、原爆による被害の甚大さ・悲惨さを再認識することができたと思います。生徒の見学姿勢は、真剣そのものでした。原子力発電所の事故以来、原子力の脅威に対する関心は改めて高まっています。生徒は今回の見学をもとに、自分たちの社会の未来について、より真剣に考えていってほしいと思います。

二つ目の見学地は宮島と厳島神社でした。暖かい日差しの中穏やかな瀬戸内海をフェリーで渡り、紅葉がちょうど見ごろの宮島に到着。今年はほぼ満潮の時間帯の見学となったため、厳島神社はまさに海上に浮かぶ朱色の社殿でした。瀬戸内海の海上交通の歴史と深い関係を持ち、桓武平氏の後援で社殿を拡大した後も長年にわたり幅広い信仰を集めたこの神社を通して、生徒は大陸と日本を結ぶ、あるいは日本の東西をつなぐ交易・交流についての知識も身につけていたと思います。

昼食は、広島名物の牡蠣フライ。その後生徒は、門前の土産物屋街でしばしの自由時間を楽しみ、宮島からチャーター船に乗り、最終日の見学地である愛媛に向かいました。大三島で再びバスに乗り換え、例年のように亀老山展望台からは夕日に染まる瀬戸内の海と栗島海峡大橋の見事な眺めを目にすることができました。

今年も夕食はしまなみ海道の途中にある「よしうみいきいき館」で。サザエ、ハマグリ、カレイほか瀬戸内の新鮮な魚介を生徒各自が七輪で焼いて食べました。愛媛名物の鯛飯やミカンともども、生徒たちはこの地域の名物を堪能していました。明日はいよいよ最終日です。 

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第2日 島根→広島(11月26日)

今朝は朝から雨。ただし、気温は思いの外高く、見学には苦にならない天候でした。最初に訪れたのは松江城。生徒たちはワークシート片手に、松江地方やこの城の歴史を学びました。雨天のため、さすがに天守閣から見る宍道湖が霞んでいたのが残念でした。

続いて、松江城から徒歩10分の距離にある小泉八雲記念館・旧居に移動。昨晩小泉凡先生から、日本を愛したお雇い外国人であるヘルン先生についていろいろな話を聞いていたので、実際に八雲が使った物や暮らした家を見ることは、生徒にとって新鮮であったようです。八雲の筆跡や、使っていた机を見て、より八雲を身近に感じられたのではないかと思います。3年次には、松江主催の「ヘルンをたたえるスピーチコンテスト」に参加する生徒も出ることになると思いますが、来年の9月に松江を再訪する生徒は誰になるのでしょうか?

八雲関連の場所を見学すると、雨もあがっていました。昨年式年遷宮を終えた出雲大社へバスで移動。昼食は社内で島根和牛の牛丼弁当でした。出雲大社では、今年は神官の方のご案内で、本当に特別に本殿の間近まで近づいて見学をすることが許されました。祭主の力をリフレッシュするための遷宮を終えたばかりの本殿ですので、まさに日本随一の「パワースポット」です。生徒たちは、日本の伝統的な文化の力を感じていた様子でした。出雲大社に続いて訪れた古代出雲歴史博物館とあわせ、生徒たちは弥生時代の出雲地方の先進性や、古代から伝わる伝説・神話の世界をともに学んでいました。

博物館の後は、日本海の姿を軽く眺めたあと一路広島へ。夕飯は例年の通り班別で広島風お好み焼きを食べに行きました。2枚食べる生徒、2枚目の途中でギブアップする生徒とそれぞれでした。また、夕食の後は、この時期の広島市の名物である素晴らしいイルミネーションも堪能しました。

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第1日 神戸→松江

11月25日(火)から、中学2年生の3泊4日の<秋季校外学習>が始まりました。 

最初の見学地は、神戸でした。時折小雨が降るあいにくの天気の中、まずは南京町中華街で昼食を済ませ、ついで「北淡震災記念公園」を訪れました。1995年1月17日に兵庫県南部地震が発生しましたが、そのときの震源地近くの断層跡です。あの震災が起きて間もなく20年となりますが(生徒が生まれる5年以上前のことです!)、北淡震災記念公園の語り部の方の地震発生当時のお話は真に迫るものがありました。また、大地震に向けての日頃の準備など、貴重なアドヴァイスも頂きました。地域住民のつながりが深く安否確認を即日で完了できたこと、復興に向けての助け合いが重要であることなど、生徒には印象に残る講話だったと思います。断層そのものの無気味な迫力は言うまでもありません。

その後、バスで明石海峡大橋へ移動。引き続き降る小雨のため、今年は運悪く橋の姿は霞んでいます。この世界最大の吊り橋の建設には、駿台学園のある北区に東京本社のある川田工業が携わっていました。今年も川田工業の有若さんにわざわざ橋まで来て頂き、このような大規模な橋のの建設の様子や当時の苦労話についてお話を聞くことができました。有若さんからはさらに、これだけの大規模な橋の建設は、日本国内はもとより世界的にも現在建設計画が皆無であること、日本国内では1964年の東京五輪前後に完成した橋梁の多くが老朽化しており、架け替えが急務であること、若い人達に将来ぜひ橋梁業界に来て欲しいことなどの話がありました。海面から65メートルの高さにあるプロムナードから見る橋の迫力に生徒は驚いた様子でした。

橋の見学の後は、ようやく雨があがった神戸を後に、中国山地を越えて宿泊地である島根県松江市へ。松江のホテルで夕食を済ませた後、例年のように、小泉八雲や島根県について八雲の曾孫にあたる小泉凡先生(島根県立大学短期大学部 教授)からお話を伺いました。ギリシャに生まれ、アイルランドに育ちながら、世界各地を経て来日し、松江を愛した八雲の人となりや八雲が21世紀に持つ魅力についての講演は、生徒たちにも分かりやすく有意義であったと思います。明日訪れる八雲の記念館や旧居、そして出雲大社の見学に向けて、大変参考になりました。長い1日でしたが、それだけ意義深い学ぶことの多い行程であったと思います。 

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