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学校行事

高校2年生修学旅行(国外)リポート 3日目 ローマ

2016/03/07

修学旅行もはやくも3日目となりました。今回の修学旅行のテーマが、「普通のツアーが行かない名所を見学する」にあるとすれば、本日の午前はまさにその狙いの通りの場所の見学です。天気予報が断続的な雨を予想する中、ローマの町を出て近郊の保養地ティヴォリに向かい、まず見学したのはヴィラ・デステ。もともとはフェラーラのエステ家の別荘ですが、庭園内に数多くの噴水があることで有名で、フランツ・リストの「巡礼の年」に収められた3曲がここの庭と噴水に着想を得ていることでも有名です。あいにくと見学中に何度か雨が降りましたが、大規模な噴水とその水の音には、日本の庭とは全く異なる発想が感じられます。

ヴィラ・デステ.jpg

ついで見学したのが、ヴィラ・デステのすぐ近くにあるヴィラ・アドリアーノ。こちらは五賢帝の一人であるハドリアヌス皇帝の別荘です。2世紀前半の古代ローマ帝国最盛期の皇帝であるハドリアヌスは長期間帝国内の各地を巡行しましたが、彼がエジプトや東方で見知った文物もこの別荘には取り入れられています。また、大小いくつもの浴場が比較的良い状態で残されていますが、近年映画などで知られるようになった古代ローマ風呂の実際は、生徒たちにも興味深かったようです。天気はここでも降ったりやんだり。しかし黒い雲が過ぎ去ると晴れて明るい陽光がさしイタリアらしい雰囲気になります。

ヴィラ・アドリアーノ.jpg

昼食の後向かったのは、カタコンベです。カタコンベは2世紀以降のローマ人の地下墓所で、必ずしもキリスト教徒だけが埋葬された訳ではありませんが、一般には初期キリスト教の史跡として知られます。キリスト教迫害時代には、信者の集会場などとしても使われたとされますが、かつて本当の墓所だっただけに、無数に残る遺体埋葬のための墓穴とキリスト教迫害時代のエピソードに、生徒たちは声も出なかった様子です。また初期キリスト教時代のキリスト教のシンボルである「良き牧者」や「魚」を使ったフレスコ画などが見られたのも大きな収穫でした。このカタコンベのすぐ近くに、迫害を受けてローマから脱出した聖ペテロが師キリストに出会い、「ドミネ・クオ・ヴァディス(主よ、どこに行かれるのですか?)」と言ったとされる場所があります。

重く・暗い雰囲気のカタコンベの後は、気持ちを切り替えるためにサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ。というよりも「真実の口」のある教会と言った方がよいかもしれません。オードリ・ヘップバーン主演の「ローマの休日」で有名になった「真実の口」は、本当は下水の蓋だったようです。生徒はヘップバーンを真似て口に手をいれてみましたが、噛まれた人はいたのでしょうか?

真実の口.jpg

ついで見学したのはパンテオン。パンテオンというと日本では映画館かと思う方もいるかもしれませんが、本来はよろずのローマの神々を祀る神殿でした。この神殿の巨大な丸天井が造られたのは紀元2世紀の初頭でしたが帝国衰退後イタリアでもこのような屋根が建造できなくなりましたブルネレスキがパンテオンを参考にしてフィレンツェの大聖堂の円蓋を造ったのは15世紀のことです。ミケランジェロもサン・ピエトロのキューポラを造る上でパンテオンを参照しています。パンテオンを愛したラファエロがここに眠っています。

パンテオン①.jpg

パンテオン②.jpg

パンテオンの後は、ローマの有名なスポットを駆け足で見学。まずはトレビの泉。ここのバロック彫刻は見事なものです。コインを投げ入れた生徒も少なくなかったようです。そして最後はスペイン階段へ。この頃には日が暮れてかなり暗くなっていましたが、3日目も充実した1日だったのではないでしょうか。

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