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学校行事

高校2年生修学旅行(国外)リポート 6日目 ヴィーン→羽田

2016/03/11

いよいよ修学旅行も実質的最終日です。本日の最初の見学場所は、カールス教会です。1713年に流行したペストの沈静を祈願し当時の皇帝カール6世が建立しました。ペストは19世紀末までヨーロッパで最も恐れられた病気です。因みに、病原であるペスト菌はほぼ同時期に複数の研究者・研究機関が発見していますが、このうちの一人がわが北里柴三郎であることは、覚えておきたいところです。教会はエルラッハ父子の設計で、バロック様式です。内部に仮設のエレヴェーターが設置されていて、円蓋に描かれた見事なフレスコ画を間近に見ることが可能です。さらに仮設階段を昇ると、キューポラの頂点部分からヴィーンを見渡すことが可能です。生徒の多くがこの最高点まで上がり、この3日間見学してきたヴィーンの美しい町並みを見ていました。

 

カールス教会㈰.jpg

 

カールス教会㈪.jpg

 

次の見学先は、ヴィーン美術史美術館です。コレクションの中心は、長年神聖ローマ帝国皇帝位を世襲したハプスブルク家が集めたドイツのデューラーやフランドル(現在のベルギー)のブリューゲル、スペイン(ここも200年間ほどハプスブルク家領でした)のヴェラスケスの作品です。それ以外にも多数のイタリア・ルネサンスの作品を所蔵するほか、レンブラントや日本でも大人気のフェルメール、そして奇才アルチンボルトの作品もあります。生徒たちははフィレンツェやローマで見たイタリア・ルネサンスの作品とはかなり趣の異なるドイツやフランドルの絵画を見ることで、絵画に対する知見を広げたのではないでしょうか。日本では長蛇の列となるフェルメールも、ここではほぼ貸切状態。恵まれた環境での見学です。また、イタリア絵画をここで見たことは、よい復習になった様子でした。

 

美術史美術館㈰-2.jpg 美術史美術館㈪-2.jpg

 

かつてハプスブルク領であったハンガリー料理のグーラシュ(一種のビーフシチュー)の昼食をとったあと、空港に向かいがてら中央墓地に寄り、楽聖たちの墓の見学です。よく名曲解説事典などに掲載されているベートーヴェンやシューベルト、ブラームスの墓はここにあります。この墓地は、映画「第三の男」ですっかり有名になりましたが、実はこの日も葬列に遭遇。なんとなく、「第三の男」のラストシーンを彷彿とされるシーンでした(生徒は事前指導でこの映画を見ています)。

 

中央墓地㈰-2.jpg 中央墓地㈪.jpg

この頃になると、青空が広がり、陽光がさすとやはり3月です。間もなくヴィーンも春を迎えるのでしょう。

 

かくして、57日(初日の羽田集合を入れれば5泊8日?)の修学旅行の見学も無事終了。ヴィーン空港からミュンヘン経由で帰国の途につきました。

 

限られた日程の中で可能な限りいろいろなものを見てもらいたいという学校の思いもあって、毎日が盛りだくさんとなり、生徒にとっても大変だったと思いますが、緊張感が最後まで続いて良好な見学姿勢でした。紀元前から20世紀までさまざまな時代のものを見てきましたが、ぜひ帰国後は記憶を整理してほしいと思います。そしてチャンスがあれば、今回見たり聞いたりして興味をもったことについて、読むなり調べるなりして知識を広げ、将来大学生にでもなった時には、ヨーロッパを再訪してほしいと思います。

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