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学校行事

定時制が大島で校外学習を実施

2020/11/20

10月22日(木)、定時制の校外学習を実施しました。COVID-19感染症対策を十分に行いながら、隣県に出にくいという現状を逆手にとって、今回は普段はなかなか行かない(行かれない)東京都の離島である伊豆大島を訪れました。天候は曇りで、暑くも寒くもなく、校外学習日よりでした。

 

伊豆大島は東京の南南西約110km、伊豆半島の東方海上に浮かぶ活火山の島で、面積は約90㎢で山手線の内側の約1.5倍弱の広さ、伊豆諸島では最大の島です。黒潮の影響で一年を通じて温暖な気候に恵まれ、東京都とは思えないほど豊かな自然の中、独特な風景が広がっています。生徒たちの保護者というよりは祖父母の皆さんは、昭和40年頃にまさに一世を風靡した昭和の歌謡曲「あんこ椿は恋の花」(都はるみ)を想起される方も多いかもしれませんが、「あんこ」は「若い娘」を意味する伊豆大島方言です。伊豆大島には今も多くの独特の方言が残っており、地元方に日常会話で使われています。

 

当日は07:50に浜松町駅に集合し、徒歩約8分の竹芝客船ターミナルに移動です。大島への窓口は、意外に都心にありました。竹芝桟橋からは高速ジェット船に乗ってわずか105分で大島に到着です。大型客船だと6時間かかりますが、大島がこんなに近くにあるということを、改めて認識しました。船中の生徒たちは、シートベルトをしっかり締めたまま、窓外の海を眺めていました。

 

伊豆大島の港からは貸切バスで移動です。伊豆大島には路線バスや観光バス、タクシーといった公共交通機関はもちろん、レンタカーやレンタバイクまで、さまざまな移動手段が揃っていますが、それらの車が「品川ナンバー」だったことも、生徒には新鮮な発見だったようです。

 

今回は午前中に博物館を見学し、午後は地層大切断面と塩田、三原山など大島の自然にふれました。最初に見学したのは、伊豆大島火山博物館です。世界にも数少ない火山専門の博物館であり、1986年の伊豆大島の噴火の記録を中心に、この島の歴史や火山噴火のしくみ、火山災害の種類とメカニズム、監視・観測体制や防災対策、日本や世界の主な火山について学習しました。また、映像ホールでは、大島の美しい自然と人々の生活の様子を紹介する迫力ある映画を鑑賞し、自然科学の知見を広げました。

定時修学旅行①.png

午後は地層大切断面と塩田を見学しました。地元で通称バームクーヘンと呼ばれる地層大切断面は、約2万年間に繰り返し起こった大噴火約100回分の噴出物がつくりあげた巨大な縞模様です。噴火の度に層ができていくので、そこから過去の噴火の回数や性質、規模などがわかり、伊豆大島の誕生を理解する上では格好の場所でした。

定時修学旅行②.png 定時制校外学習!.jpg

続いて見学したのは塩田です。ここは、塩の販売自由化に尽力した地元のメーカーの製造拠点です。このでの塩の製造工程は独特で、まず海水を立体式塩田で風や太陽熱を利用して蒸発濃縮させ、濃い海水をつくります。さらにこれを釜で煮詰めて塩を析出させ、化学的手法を用いることなく、添加物も一切使わず、海水をそのまま結晶化した純国産海塩が完成します。塩田を生まれて初めて見たという生徒がほとんどで、塩田と目の前を流れる黒潮や岸壁に目を奪われた生徒も多かったようです。

定時制校外学習?.jpg 定時修学旅行③.png

塩田で昼食をとった後は、三原山展望台を見学。島の中央に位置する三原山は、日本活火山の中でも玄武岩質マグマの活動が活発なことで知られており、およそ35年に一度のペースで比較的大きな噴火をして、そのたびに少しずつ姿を変えてきています。火口周辺の絶景をかなり近い距離から見ることができました。

定時修学旅行④.jpg 定時修学旅行⑤.jpg 定時修学旅行⑥.jpg

有意義だった伊豆大島の日帰り見学の日程をほぼ終えて、港に向かい、再び高速ジェット船で竹芝客船ターミナルに移動しました。竹芝にあるアンテナショップでは、生徒たちは大島牛乳や明日葉(あしたば)、椿油などの特産品を手に取り、「GoToトラベル」で配布された地域共通クーポンを使って、家族や友人へのお土産を購入していました。

 

日帰りのため伊豆大島の滞在時間は長いとは言えませんでしたが、今まで知らなかった東京都の多様性を知り、大島の自然を満喫し、それが全てが生徒の記憶に残る、意義ある校外学習となったのではないかと思います。

 

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