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学校行事

中学3年生修学旅行リポート 1日目

2021/10/27

10月25日(月)初日 東京→名古屋、明治村 

10月25日(月)、中学3年生の修学旅行(4泊5日)がスタートしました。8月中旬には、今年度の就学旅行の実施は難しいのではと思われましたが、その後の新型コロナウイルスの新規感染者の劇的減少で緊急事態宣言も解除され、実施可能になりました。

集合場所の東京駅の丸の内南口の地下も、ほとんど人っ子一人いなかった昨年度とは対照的に、複数の学校の生徒の姿が見られ、社会全体の空気の変化が感じられました。もちろん油断は禁物、手指消毒や検温など、今回も最大限の感染予防をした上での実施となります。生徒を乗せたのぞみは定刻に東京を出発し、名古屋に到着。生憎と名古屋は、すでに小雨が降り始めていました。例年通り、真っ先に訪れたのは、その新幹線をはじめとする日本の鉄道技術を紹介するリニア・鉄道館でした。

館内に入るとまず、今年も天野館長自らがこの博物館の紹介をしてくださいました。ここでは新幹線以前の高速鉄道、歴代の新幹線、そして時代を代表する在来線を含めた39両の実物車両などが展示されていて、鉄道の安全運行のための努力、鉄道が社会に与えた影響を、経済、文化および生活など、鉄道に係わる多くのことをトータルに学習することができます。中でも、入場してすぐの展示室に置かれた3つの車輌、即ち蒸気機関車として当時の世界最高速度を記録したC62や、955形新幹線試験電車、そして超電導リニアMLX01-1は、圧倒的な存在感を放っていました。また、この博物館が持つ「国鉄バス第1号車」は、このたび国の文化審議会が、重要文化財に指定されることが適当との答申を受けてます。

生徒たちは、かつての名車の展示を見ることを通じて、その高い技術力を目の当たりにし、日本の鉄道技術の素晴らしさと私たちの生活への多大な貢献を再認識することができました。

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12:00に見学を終え、バス車内で昼食をとった後は明治村に移動しました。明治村の村内にも、地元の小中学生や遠隔地の高校生など他校の生徒が案外と多くいました。

明治村は時代の流れとともに取り壊される文化財を惜しんで、その保存を図るため創設されたテーマパークであり博物館です。

幸い、このあたりは雨が降っていなかったため、例年通り集合写真は旧帝国ホテル(いわゆるライト館)前で撮影し、多くの班がこの建物から見学を始めていました。旧帝国ホテルは20世紀を代表する建築家の一人であるフランク・ロイド・ライトの設計です。帝国ホテルのライト館が営業を開始したのは、奇しくも1923年の関東大震災当日のことでした。それ以降、1967年に新館への建て替えのため閉館されるまで、東京を訪れる国内外の政治家や有名人に利用されていました。チャールズ・チャップリンやマリリン・モンローが泊まったのも、このライト館です。

内外とも大谷石とスクラッチレンガが多用され、大谷石やテラコッタに施された多彩な幾何学模様が、独特な世界観を醸し出していました。また、壁画や彫刻、家具、敷物、照明器具や食器のデザインもライト自身が手がけたそうで、例えばピーコックチェアと呼ばれる六角形の椅子は、座る人が最も美しく見えるようデザインされているそうです。

また、2階にあがると、1905年、日露戦争を終結させるポーツマス条約が調印された際に使用されていたテーブルが展示されています。当時の外相・小村寿太郎とロシアのセルゲイ・ウィッテが烈しい交渉を行ったかもしれないテーブルを前に、生徒たちは事前学習で得た知識をもとにワークシートの記入をしていました。もちろん、ポーツマス条約と帝国ホテルは直接の関係はありませんが、明治村を見学することで、明治時代の政治・外交・経済様ざまなことがらを学べるようになっています。

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村内には、その他にも銀行、小学校、医院、電話交換局、派出所など、明治時代の文明開化の中で日本に新たに登場した近代的な設備・施設のほか、事前学習で生徒が読んだ井上靖の小説「夏草冬濤」や「北の海」の舞台である旧制第四高等学校武道場、小泉八雲が避暑に訪れた焼津の家、最後の元老西園寺公望の屋敷、ドイツでロベルト・コッホに師事し、細菌学を研究した北里柴三郎が伝染病の研究所として創立した北里研究所、鴎外と漱石が時期こそ違え偶然ともに住んだという住居、当時の典型的な洋館である西郷従道(西郷隆盛の弟)邸など、日本の近代史に登場する様ざまな人物にゆかりの建物が多数移築されており、これらを生徒は班別でじっくりと見学しました。生徒たちは、数々の建物や資料から、その歴史と当時の人々の考えや感じ方も読みとることができたのではないかと思います。途中から雨が降り始めたものの、幸いにさほど強くもなく、見学には大きな支障はありませんでした。

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明治村の後は名古屋市内に戻り、いったんホテルに戻った後、班別で夕食です。ホテルは名古屋駅のすぐ近く。雨が降っていたのでどの班も地下道をうまく使って移動していました。名古屋は、独特の「名古屋メシ」で有名ですが、その「本場」の味噌カツや名古屋コーチンの親子丼、きしめんなどを食べて、生徒たちも大満足だったようです。

天気は今ひとつでしたが、予報では2日目以降は青天が続くとのこと。初日の生徒の見学態度は良好だったので、明日2日目も引き続き気を引き締めて旅を続けたいと思います。

 

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