お知らせ一覧

HOME | お知らせ一覧 | 学校行事 | 高校2年生修学旅行(国外)リポート 2日目 フィレンツェ→ローマ

学校行事

高校2年生修学旅行(国外)リポート 2日目 フィレンツェ→ローマ

2016/03/07

 2日目の3月5日(土)午前は引き続きフィレンツェの見学。盆地特有の冷え込みが感じられる中、最初はフラ・アンジェリコのその名の通り「天使」的な「受胎告知」で知られるサン・マルコ修道院の見学です。この修道院は、1490年代のメディチ家排斥運動の中心人物である修道僧サヴォナローラがいた場所としても知られます。町の中心から外れるので日本人のツアーはほとんど見学しないそうですが、1階ではフラ・アンジェリコの豪華な祭壇画を、そして2階の僧坊では同じ画家の対照的に淡泊で清楚な色調のフレスコ画を見学しました。特に最も有名なやや大型の「受胎告知」は階段を上りきった場所に描かれており、生徒達はその親しみやすい画風に感銘していた様子でした。

サン・マルコ修道院.jpg

ついで訪問したのはサン・ロレンツォ教会です。この教会の設計には大聖堂の赤い円蓋の設計者ブルネレスキやミケランジェロが関係していますが、メディチ家の霊廟やミケランジェロの彫刻で知られる新聖具室も付設されています。生徒達は、実に豪華な霊廟(ただしさすがのメディチ家も途中で資金難に陥り、当初案から見るとかなり簡便なプランに変更されているそうです)と、ミケランジェロ作の彫刻「曙」「黄昏」「昼」「夜」やメディチ家の人々びとの胸像の見事な身体表現に感嘆していました。

メディチ家礼拝堂.jpg

実質的にフィレンツェで最後の見学場所となったのは、大聖堂であるサンタ・マリア・デル・フィオーレです。本当に華やかな正面を持つこの教会は、美しい赤い円蓋をブルネレスキが設計・作成し、鐘楼をジョットが担当したと言われています。また洗礼堂の正面入口の扉は聖書の各場面を描いた見事な彫刻で知られます。生徒達は、、昨日のピサの大聖堂とは全く違った趣のこの教会の、フィレンツェらしい華やかな雰囲気に魅了されていました。

サンタ・マリア・デルフィオーレ.jpg

正午すぎには、フィレンツェの中央駅サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から近年導入されたイタリア版新幹線でローマに移動。昼食は車中の弁当で、社内でイタリア版のおにぎりのようなものを食べました。どういうわけか駅も無い野原の真ん中での停止が多く、18分遅れてローマ・テルミニ駅着。移動中に雲が広がり、ローマでは雨が心配される空模様に。

ローマでは古代の円形競技場であるコロッセオを見学。コロッセオは先頃実施された今年度の東大入試の世界史にも出題されています。紀元1世紀末建設とは言うものの、その規模と当時の技術力の高さに、生徒たちも感嘆を禁じ得なかったようです。続いては隣接するフォロ・ロマーノへ。紀元5世紀頃から開発が進み、古代ローマ時代を通じて政治・経済の中心であった広場ですが、現在も当時の建物のいくつかが残されています。ローマ帝国盛時の姿を彷彿とさせる遺跡群に、生徒は映画のセットに入ったかのような錯覚を持ったかもしれません。カエサルやオクタヴィアヌスが歩いたのと同じ場所を歩くことで、古代史への関心が高まってくれればと思います。

コロッセオ.jpg

フォロ・ロマーノ.jpg

 

いよいよあやしくなってきた空を見ながら次はボルゲーゼ公園およびボルゲーゼ美術館へ。この美術館には、バロック彫刻を代表するベルニーニや、現在まさに東京の国立西洋美術館で特別展が開催されているカラヴァッジョの傑作で知られます。ベルニーニの「アポロとダフネ」など人間業とは思えないダイナミックな大理石の彫刻を見て息を呑んでいる生徒もいました。カラヴァッジョも、この美術館から東京に貸し出されている作品もあるようですが、それでもまだこれだけの数の傑作がここに残っているのかと思うと複雑な気持ちになります。

ボルゲーゼ美術館の見学を終えて外に出るとすっかり暮れて雨が降り出していました。ホテルは美術館のすぐ近くとのことで、途中のリストランテで夕食となりました。2日目の晩は、スパゲッティ・ヴォンゴレに鳥料理でした。この日はあいにくと途中から雨になりましたが、盛りだくさんな日程がようやく終了しました。今年の生徒は、疲れているはずですが、見学態は良好です。(アップしている写真は、いずれも撮影が可能な場所で撮ったものです。ボルゲーゼ美術館内は撮影禁止でした。)

toTop