お知らせ一覧

HOME | お知らせ一覧 | 学校行事 | 中学3年生修学旅行リポート 2日目

学校行事

中学3年生修学旅行リポート 2日目

2020/10/31

10月27日(火) 2日目 名古屋→飛鳥→斑鳩→奈良

本日も快晴の下ホテルを出発。新型コロナ対策で例年見学しているトヨタ産業技術記念館の開館が10:00からとなっているため、バスで軽く市内をまわり、金の鯱で有名な名古屋城を間近で見て時間調整を行いました。2022年度から高等学校で始まる新課程の「歴史総合」では、世界史と日本史の枠を超えた理解が必要になります。毎年見学している産業技術記念館ですが、今年は新過程を意識して、繊維産業を通して見る17~20世紀のグローバル経済に焦点をあてた見学となりました。繊維製品の後の世界的商品といえば、自動車ですが、繊維機械メーカーとして出発し、途中から自動車に主軸を移したトヨタ・グループは、まさにこの数百年の産業史とともに発展してきた世界企業と言えます。 

展示は前半が繊維機械、後半は自動車とセクションが分かれており、今回は時間の制約と上記の新過程への意識から、前半部分に多くの時間を割いて見学しました。繊維機械のセクションは、トヨタ製品のみならず、産業革命期に英国で発明された様ざまな紡績機械や織機の実物が展示され、糸を「紡ぐ」こと、そしてその糸を「織る」ことという、繊維産業の二大要素の機械化・自動化についての歴史を、たいへん分かりやすく説明してくれています。17~18世紀に、「高品質で人気商品であったインド製の綿織物を輸入したくても、逆にインドに輸出する主力商品を持たなかった英国は綿製品の国産化を進めるしかなく、そこに鉱山での採掘事業の拡大とともに発展しつつあった蒸気機関が結びついていわゆる産業革命が始まった」、というのが近年のグローバル・ヒストリー研究者の描く新しい産業革命観ですが、それを理解するにはここは格好の場所です。そしてその世界の工場である英国をやがて脅かすことになる(特にアジア市場で)のが、日本でありその日本の綿産業を支えたのがトヨタ自動織機社の技術であったことが、よく分かる展示です。主要な機械の実演や博物館スタッフの方のわかりやすい説明もあって、生徒はかなり難易度の高いワークシートに少々苦しみつつ、なんとか解いていました。

27日-01.jpg 27日-02.jpg

27日-03.jpg 27日-04.jpg

産業技術会館見学の後はバスで奈良県飛鳥村に向かいました。休憩を含め約約3時間の移動となり、昼食はバスの中で、名古屋名物の味噌カツ弁当を食べました。

飛鳥村では石舞台古墳を見学。巨石30個を積み上げて造られた横穴式石室を持つ方形墳で、6世紀後半~7世紀半ばまで権勢を誇った蘇我氏の馬子の墓だという説が有力で、露出した天井石の上面が平らなことにちなんで、石舞台と呼ばれています。中に入ると石の巨大さを一段と感じることができ、最も重い石で77トンあるということに生徒は大変驚いていました。

27日-05.jpg 27日-06.jpg

27日-07.jpg 27日-08.jpg

石舞台古墳を後にして、今回の修学旅行では最初に見学する神社仏閣となる斑鳩の法隆寺に移動。日本最古の仏教寺院の一つであり、世界最古の木造建築とも言われ、ユネスコ世界遺産の日本国内指定第1号です。南大門をくぐり、まず西院伽藍の五重塔、大講堂、金堂を順に見学しました。中でも、金堂の釈迦三尊像の前では時間をかけてじっくりと見る生徒がいました。

その後は、大宝蔵院で法隆寺の誇る宝物を見学。教科書でも有名な玉虫厨子に注目している生徒が多くいました。現在では玉虫の羽のほとんどが失われ、往時の輝きを想像するのは難しくなっていますが、一部が復元されて展示されており、玉虫の羽が輝く様を見て、往時の美しい姿を想像できたと思います。他にも、仏教美術を代表する仏像として有名な百済観音像を横から眺めた時の曲線美や慈悲深い表情も、実際に目の当たりにすると写真とはまた違った印象を持てたのではないでしょうか。教科書でおなじみの国宝を自分の目で見学できて、生徒は飛鳥時代の雰囲気を肌で感じたことと思います。

27日-09.jpg 27日-10.jpg

27日-11.jpg

大宝蔵院から東院伽藍に移動、夢殿では秋の特別開扉時期であったため、救世観音を拝観することができました。八角形の円堂の中心に聖徳太子等身といわれる救世観音像、周囲には聖観音菩薩像や聖徳太子の孝養像なども安置されていて、その神秘的な雰囲気は生徒に強い印象を残したようでした。夢殿を出るころには日が傾き、美しい西日に照らされた法隆寺の姿もまた印象的でした。

27日-12.jpg 27日-13.jpg

法隆寺を後にして、車窓から右に日本最古の三重塔や満開のコスモス畑などを眺めつつ、奈良市に向けて北上。昨年見学した薬師寺や、平城京跡地を左に見ながら予定通り17:30にホテルに到着しました。

 

天候にも恵まれ、ほぼ予定通りに日程を消化し、無事に2日目の行動を終えました。明日は東大寺などの奈良の寺院の見学を続け、午後からは京都に移動します。

 

toTop