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学校行事

中学2年生 秋季校外学習リポート 4日目

2020/12/17

4日目 12月4日(金) 今治→松山→東京

 

3泊4日の校外学習もいよいよ最終日を迎えました。今治国際ホテルを出発し、この日最初に訪れたのは、マイントピア別子です。今年は今治造船がCOVID-19のため見学が受け入れられないということで、秋季校外学習初登場の見学場所です。

 

江戸時代に発見されたこの銅山は、住友財閥の前身である大坂の泉屋が許可を受けて17世紀末に採鉱を始めました。開坑7年後の産銅量は1500tに達し、日本経済に大きな足跡を残した銅山です。

 

まずは2組に分かれ、鉱山鉄道を再現したトロッコに乗りました。線路をゆっくり進んでいくと、鉄道開通時に建設された当時のままの鉄橋があり、その上を通過するといよいよ「観光坑道」に到着です。坑道に一歩足を踏み入れると、江戸時代の別子銅山が再現されていました。採掘、運搬、湧き水の組み上げなど、当時の過酷な採鉱の様子が人形や模型などの展示物を使って再現されており、生徒たちは展示物を見ながらガイドさんのお話を真剣に聞いていました。続く近代ゾーンでは明治から大正にかけての別子銅山が再現されており、別子銅山の変遷を学ぶことができました。

 

2022年から高等学校のカリキュラムが改定され、日本史と世界史を融合した「歴史総合」という科目が登場します。現在の中2は、この新科目を受ける最初の学年になりますが、「歴史総合」では世界の中の日本にフォーカスが当てられます。日本は16世紀半ばから18世紀前半にかけて、銀や銅を大量に産出する世界的「資源大国」で、それらの金属を当時世界最強貿易国だったオランダが中国や世界に持ち込む(そして日本は生糸などを輸入する)という通商関係が成り立っていました。これまで「鎖国」と教えられてきた江戸時代前半の日本は、今や世界貿易の中の重要なプレーヤーという、劇的に変化した位置づけで授業に登場することになりそうです。このあたりの認識を一新させてくれるのが、この別子銅山の見学で、生徒には相当有意義であったと思います。

 

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マイントピア別子を後にし、車中で昼食を済ませて、松山市の正岡子規記念館を訪れました。子規は伊予・松山の生まれで、日露戦争で活躍した秋山兄弟とは同郷人、そして上京して夏目漱石とは親友となった明治時代を代表する歌人です。若くして喀血し結核に悩まされながらも、実際をありのままに映す「写生」を提唱して、俳句、短歌の革新運動を展開しました。この記念館では俳句、短歌の刷新に多大な貢献をした子規の生涯について学ぶことができました。生徒たちは新しく得た知識と授業や事前学習で学んだことを活かし、ワークシートを解いていました。

 

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この後は「密」を避けて、2グループに分かれ、時差をつけて、いよてつ高島屋の屋上にある大観覧車「くるりん」の乗車と、子規堂を見学しました。観覧車では、生徒たちは松山城や瀬戸内海を一望しつつ、楽しかった4日間の校外学習を思い起こしていたのではないでしょうか。また、いよてつ高島屋から徒歩3分の場所にある子規堂は、正岡子規が幼少期を過ごした家が、正岡家の墓所のある寺に復元されたものです。敷地内には、子規の親友、夏目漱石の『坊っちゃん』に登場する「マッチ箱のような」列車も展示されていました。コロナ禍ということでしょうか、マスクをつけた漱石の銅像と一緒に記念撮影を行った後、子規堂の中を見学しました。

 

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すべての見学を終え、バスで空港に向かう途中『坊っちゃん』に登場するターナー島を車窓から見学し、ほぼ予定通りの時刻に松山空港に到着しました。その後飛行機で東京への帰路につき、無事にこの4日間の校外学習を終えることができました。

 

今回の校外学習はコロナ禍ということもあり、普段以上に気を遣って見学に臨む場面が多かったのですが、そのおかげもあってか体調不良者も出ず、無事に全日程を終えることができました。今年はほとんどの行事が中止になってしまった中で唯一実施できたこの秋季校外学習、日本の特色ある地域をめぐり学んだことが生徒にとってかけがえのない思い出になってくれればと思います。COVID-19でストレスの溜まることの多かった今年、生徒にとっても良い気分転換になったと思います。この貴重な経験を今後の学習や将来の進路の形成にも役立ててほしいと思います。

 
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