2022/09/13
9月17日(土)17:00から第677回<駿台天文講座>をオンラインと対面形式で開催します。今月のテーマは、「地球接近天体探索の新展開」で、講師は奥村 真一郎先生(日本スペースガード協会理事長)です。
地球接近天体(Near Earth Object;以下NEO)の地球衝突による被害が少なくなるように対策を考える活動をスペースガード/プラネタリーディフェンスと呼びます。大きさが数kmを超えるNEOはほぼすべて発見されたと考えられていますが、小サイズのものは未発見のものが多く10mサイズのものまで含めると99.9%が未発見です。2013年にロシア・チェリャビンスクに落下した隕石は20mほどですが、1500人もの人々が負傷しました。10mサイズのNEOを多数発見して軌道を決定することは、プラネタリーディフェンスの観点のみならず、NEOの起源や軌道進化を調べる観点からも重要です。
今回の講演ではスペースガード協会が進めているNEO探索プロジェクトについて紹介していただきます。主役は東京大学木曽観測所の105cmシュミット望遠鏡に搭載された「トモエゴゼンカメラ」です。このカメラは広視野を高速ビデオ撮影できる装置であり、NEOのような移動天体の観測に適しています。一方「重ね合わせ法」という、移動天体を高感度で検出するためのデータ処理手法があります。小型望遠鏡を用いてNEOを11個発見した実績があるこのデータ処理法をトモエゴゼンカメラの観測データに適用することにより、その相乗効果によってより小さいNEOを大量に発見しようというのが本プロジェクトの目的です。地球接近天体の観測やプラネタリーディフェンスに興味関心のある方は、ぜひふるってご参加ください。
なお、今回は講師は来校されず、Zoomにて講演の予定です。また、今後の新型コロナウィルスの感染状況によっては、対面での講演を取りやめオンラインのみでの開講となることもありえますので、あらかじめご了承ください。
◎<第678回駿台天文講座>オンライン + 対面講演 ●日 時:2022年9月17日(土)17:00~18:00 ●講 師:奥村 真一郎 先生(日本スペースガード協会理事長) ●題 目:「地球接近天体探索の新展開」
【講演のお申込み方法】 ◆型 式:オンライン(使用アプリ:Zoom)または対面(駿台学園視聴覚室にて実施) ◆定 員:対面30名 + オンライン50名程度(いずれも定員を超えた場合は抽選となります) ◆締 切:9月14日(水) ◆申し込み方法:下記のURL上のフォームに必要事項ご記入の上送信し、お申し込みください。 https://forms.gle/VAKZBC57WYWhPcQ4A
・当日体温が37.5℃以上の方は参加頂けません。受付時の検温(非接触)にご協力下さい。 ・来校時に手指消毒をお願いします。 ・常時マスクを着用し、会話をお控えください。 ・視聴覚室では「密」を避けるため、こちらで指定した座席にお座りください。視聴覚室は常時扉や窓を開放するなど、換気に努めます。 ・感染防止のために、上履き(スリッパ)は用意いたしません。靴底をマットで軽く拭き、土足のまま入校してください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。 03-3913-5735 担当 布施(篠原) |