お知らせ

その他

●第31回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ

日 時: 2026年2月14日() 15:00~16:30

講 師: 松方 冬子 先生 (東京大学史料編纂所教授) 

演 題: 『外国人あての将軍朱印状をめぐって―『条約』の問題を考える―

<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>、2025年度第10回、通算第31回の講座を2月14日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は近世で、テーマは『外国人あての将軍朱印状をめぐって―『条約』の問題を考える―』、講師は松方冬子先生(東京大学史料編纂所教授)です。

対外関係は、新科目「歴史総合」の登場により、歴史教育の中でその重要度を高めています。そして、近世にあって、対外関係の主要な部分とは日蘭関係でした。しかし、教科書での記述などは、かなり限定的で、長崎に修学旅行で行ったことがある人は少なくないものの、日蘭関係についての日本人の理解は、案外乏しく不正確なものかもしれません。それだけに、今後入試の場で「史料問題」等として出題が増えてもおかしくない分野かもしれません。

小中学生は、近世の「鎖国」日本が通商を行っていたのはヨーロッパではオランダのような小国だけという印象を持ちがちかもしれません、しかし、近世前半の17世紀は最近では「オランダの世紀」とも呼ばれ、オランダが世界最大の通商国家であった時期にあたります。そのオランダと交流があったということは、日本にとっても大きな意味があったはずです。今回は、近世日本の対外関係について、長年日蘭関係について研究をされてきた松方先生にお話し頂きます。いわゆる「鎖国」と言われてきた時代の対外関係について、認識を一新する良い機会かと思いますので、ふるってご参加ください。お知り合いの方にもお知らせ頂けると幸甚です。なお、今回は、会場参加者には抽選で講師の著書を進呈いたします。

 

  • 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)

1609年、徳川家康はオランダ人宛て(宛名は「ちやくす・くるうんへいけ」)に来航許可朱印状を発給しました。この文書を、徳川政権が、スペイン人やイギリス人などに与えた来航許可朱印状などと比較し、さらにはオスマン帝国がヨーロッパ人に発給した「条約の書」(アブドナーメ)に類似する外国人に権利を与える文書として見直したいと思います。一方、18世紀にオランダ商館長と長崎通詞が交わした「契約」は、オランダ側では日蘭関係史上の重要な取り決めとして理解されてきたが、日本側の史料にはまったく残っていません。これらの事例から、ナショナル・ナラティブとしての「不平等条約」史観を批判するとともに、その背景にあるTribute system vs. treaty system(華夷秩序/朝貢体制/冊封体制/東アジア国際秩序 vs. ウェストファリア体制/条約体制/西洋国際秩序)という外交の世界史の通説も批判したいと思います

 

  • 松方 冬子 先生 略歴

  1966年生まれ

1988年 東京大学文学部国史学専修課程卒

90年 同大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了

93年 同博士課程単位取得退学、同史料編纂所助手

97年 ライデン大学欧州海外発展史研究所研究員(~98年)

2006年 東京大学史料編纂所助教授、07年 同准教授、21年 同教授

08年 博士(文学・東京大学

 

  • 主な著書等

<単著>

『オランダ風説書と近世日本』東京大学出版会2007年

『オランダ風説書: 「鎖国」日本に語られた「世界」』中公新書 2010年

 

<共著・共編ほか>

『別段風説書が語る19世紀: 翻訳と研究』東京大学出版会 2012年

『日蘭関係史をよみとく 上巻: つなぐ人々』臨川書店 2015年

『国書がむすぶ外交』東京大学出版会 2019年

『洋学史研究事典』思文閣出版、2021年

『一九世紀のオランダ商館 上: 商館長ステュルレルの日記とメイラン日欧貿易概史』東京大学出版会 2021年

『一九世紀のオランダ商館 下: 商館長メイランとシッテルスの日記 』東京大学出版会 2021年

『オランダ語史料入門: 日本史を複眼的にみるために』東京大学出版会 2022年

 

◎<第31回駿台歴史講座> 参加方法

□主   催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校

□後   援:森上教育研究所

  • 日   時:2026年2月14(土)15:00~16:30
  • 会   場:駿台学園中学・高等学校(東京都北区王子6-1-10)

JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分

東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分

  • 講   師:松方 冬子 先生(東京大学史料編纂所教授)
  • 題   目:『外国人あての将軍朱印状をめぐって―『条約』の問題を考える―』

 

【講演のお申込み方法】

事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。

◆形    式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom)

◆定    員:対面30名+オンライン

◆締    切:2月12日(木)23:59

◆参加費:無料

◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。

https://docs.google.com/forms/d/17J1kLPhVfIvYLbSWBjf_dpVAESkicYG_501i3a3TIaY/viewform?edit_requested=true

  • Zoomのアプリは、無償でダウンロードが可能です。利用法は、至って簡単です。
  • 申し込みが完了した方に参加用のID、パスワード等をEmailでお送りするのは、213日(金)以降となります。Emailはhistory@edu-sundaigakuen.jp>から送信しますが、受信拒否されることが間々あります。受信が拒否されないよう、予め設定をお願いします。
  • 当日は、講義開始15分前までにZoomからミーティングに参加、またはご来校ください。Zoomに参加する際は、申し込み時と同じ名前をお使いください。
  • 当日の13:00以降は、担当者が会場にて講座準備を行うため、Emailのチェックができないことがありますので、予めご了解ください。
  • 先般の歴史講座よりメールアドレスを変更した結果、gmailのアドレスへも問題なく本学園から送信できることを確認しました。今後はgmailのアドレスでも登録いただけます

 

【お問い合わせ先】

◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。

電話:03-3913-5735         email:history@edu-sundaigakuen.jp      担当 平瀬・松井

◎2025年度のこの後の予定

以   上