駿台天文講座
駿台天文講座・ジュニア天文教室のご案内
講座の概要
- 講演時間は、ジュニア天文教室は毎回15:00~16:00、天文講座は毎回17:00~18:00 晴天の場合は、講座終了後天体観望会をします。
- 講演会場 駿台学園小ホールまたは視聴覚室でおこないます。
- 備考
- 講演時間は、国際学会等で、変更することがあります。
- 原則として、第3または第4土曜日の15:00~16:00(ジュニア天文教室)、17:00~18:00(天文講座)に開講しますが、講師のご都合で土曜日以外に、また開始時刻が変更する場合もあります。
- 校外の天文に熱心な方、天文に関心のある方のために、駿台天文台を開放して、観望、写真観測に供し、本学園の天文部員との懇談親睦をはかりますので、ご遠慮なくお申し込みください。
各種講座の予定について
新しい宇宙観を育てたい
2023年度・第58期《駿台天文講座・駿台ジュニア天文教室》へのお誘い
駿台学園に駿台天文台が設置されたのは、いまから58年前の1965(昭和40)年12月のことでした。この天文台には、口径20㎝屈折望遠鏡(日本光学製・現ニコン)の望遠鏡が備えつけられています。当時、口径20㎝屈折望遠鏡は日本に3基しかなく、学父・瀬尾義秀先生が、東京としては空気の澄んでいる北区王子の地に、宇宙科学を愛好する好学の青少年のためを思っての英断でした。設置以来、2015(平成27)年度で、満50年を迎えました。その後も天文教育普及活動を進めたことで、2019(平成31)年度に日本天文学会から「天文教育普及賞」を受賞しました。
39年前の1984(昭和59)年に画期的な望遠鏡を林間施設の北軽井沢駿台天文台に口径75cm反射望遠鏡を、学園長・瀬尾秀彰先生が完成いたしました。この望遠鏡は、コンピューターで制御するので月や惑星を素早く捉えられます。そして、星雲・星団や更にもっと遠方の銀河を観測することで、新たな発見をもたらすでしょう。
近年の天文・宇宙研究は、著しく進歩をしていますので、最新の天文ニュースやトピックスなど柔軟に対応できる講座を目指すために《駿台天文講座・駿台ジュニア天文教室》は前期・後期に分けて講演をおこないます。
今年度の駿台天文講座は、年度末に696回を数えます。また、毎年7月の《七夕星を語る会》は57回になります。これらの講座では、JAXA、国立天文台、東京大学等の第一線の研究者を中心に、斯界の権威をお招きして、新しい宇宙の扉を案内していただいており、私たちに最先端の研究・発見について、知見を得てきました。幸いにして、マスメディアにも駿台天文講座を取りあげていただき、毎回熱心なアマチュア天文家を迎えております。
駿台ジュニア天文教室は、多感で好奇心のある小・中学生を対象に実験をとおして『宇宙・星・科学の疑問?なぜ・なんで!』にお答えし、保護者と共に楽しく参加できるユニークな《駿台ジュニア天文教室》です。
この駿台天文講座及び駿台ジュニア天文教室が、宇宙への誘い、新しい宇宙観を育てていただくことを多いに期待する新しい《駿台天文講座・駿台ジュニア天文教室》を目指します。
2024年度 第59期 <駿台天文講座>前期スケジュール
原則として対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催となります。詳しくはホームページ上でご案内する各回のお知らせをご覧のうえ、駿台天文講座担当にお問い合わせください。
前期 2024年4月~2024年9月
回 | 月 | 日 | 曜 | 講 座 題 目 | 講 師 名(敬称略) | |
697 | 4 | 20 | 土 | 太陽活動「極大期」到来 早まる? | 渡邊 鉄哉 | 国立天文台 名誉教授 |
698 | 5 | 18 | 土 | アルマ望遠鏡で探る高速電波バーストの出現環境 | 廿日出 文洋 | 国立天文台アルマプロジェクト准教授 |
699 | 6 | 15 | 土 | コペルニクス生誕 550 年 | 須藤 靖 | 東京大学 名誉教授 |
700 | 7 | 20 | 土 | ついに捉えた背景重力波 ー パルサーで時空のうねりを照らし出す | 高橋 慶太郎 | 熊本大学 教授 |
701 | 8 | 17 | 土 | 小惑星研究から見えてきた太陽系の姿 | 吉川 真 | JAXA宇宙科学研究所 准教授 |
702 | 9 | 21 | 土 | 宇宙のはじまりとインフレーション理論 | 郡 和範 | 国立天文台教授 |
2024年度 <駿台ジュニア天文教室>前期スケジュール
《駿台ジュニア天文教室》は、主に小中学生を対象に、宇宙や科学に幅広く関心を持ってもらえるよう、毎月設定したテーマだけでなく、「今夜見える星座」「楽しい科学実験」などについて、分かりやすくお話をします。
※原則として、対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催になります。
※対面参加者については、人数の上限を設定します。ご了承ください。
日時 2024年4月~2024年9月 (後期) 毎月 第3土曜日 15:00~16:00
講師 中嶋 浩一 先生(一橋大学名誉教授)
回 | 月 | 日 | 曜 | 講 演 タ イ ト ル | 講師名(敬称略) |
1 | 4 | 20 | 土 | 太陽の黒点や爆発の活動 | 中嶋 浩一 (一橋大学名誉教授) |
2 | 5 | 18 | 土 | 電波望遠鏡で見る宇宙 | |
3 | 6 | 15 | 土 | コペルニクスと地動説 | |
4 | 7 | 20 | 土 | ロケットと宇宙開発 | |
5 | 8 | 17 | 土 | 宇宙の始まりのビッグバン | |
6 | 9 | 21 | 土 | 銀河内にブラックホールを探せ! |
駿台天文台の望遠鏡
東京駿台天文台
【北区・王子】
(費用:無料)
毎月の駿台天文講座終了後に晴天の場合は、口径20cm屈折望遠鏡(ニコン製)で、月・惑星など天体観望をします。
◎20cm屈折望遠鏡(1965<昭和40>年4月設置)
[性能]対物レンズ:アクロマート
口径:200mm 焦点距離:2,400mm
口径比:F12 集光力:820倍 極限等級:13.3等
[架台]ドイツ式赤道俵・電動追尾
[主な観測]太陽黒点(45年間観測継続中)、惑星、その他
北軽井沢駿台天文台
【群馬県・北軽井沢】
(林間施設・北軽井沢「一心荘」に併設)
(費用:無料)
毎年、春と秋に75cm反射望遠鏡で天体観望会を開催します。
都会では見えにくい銀河や星雲・星団が観望できます。
※宿泊する場合は宿泊費が必要となります。
◎75cm反射望遠鏡(1984<昭和59>年4月設置)
[性能]口径:750mm 軽量鏡:ハ二カム構造(蜂の巣構造)
焦点距離:主焦点(2,247mm)口径比:F3
ナスミス焦点:(9,000mm)口径比: F12
集光力:10,579倍 極限等級: 18等
[架台]経緯儀式・コンピュータ制御
[主な観測]星雲・星団、その他