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高校2年生修学旅行 第1期 リポート 4日目

4日目 長崎市内(班別研修)

修学旅行3日目、雲ひとつない快晴の空の下、生徒は班に分かれて長崎の自主研修を行いました。研修のルートは、出島、孔子廟、グラバー園は必ず必須ですが、その他は各班で決めています。

多くの班は、まず最初に出島を訪れたようです。出島は江戸時代、キリスト教禁教政策の徹底のためにポルトガル人を隔離すべく築造された、堀に囲まれた島です。やがてポルトガル船の来航が禁止されると、平戸にあったオランダ商館が移転してきて、それからおよそ200年間にわたりオランダ東インド会社の拠点となり(途中で会社は解散しましたが)、オランダ人を中心にヨーロッパ人が来校、居住しました。幕府直轄地である長崎おかれた出島は、当時蘭学と呼ばれた西欧の先進的知識が集まる場所となり、18世紀の後半になると全国の蘭学者が長崎留学を志し、そこで得た知識が日本全国に広がっていきました。

 

 

近代になり、出島は周辺が埋め立てられるなどしていったん衰微しましたが、1990年代以降復元作業が進み、現在では江戸時代の建物がかなりの程度復元されており、オランダ人カピタンの生活の様子なども紹介されています。生徒たちは西洋の影響を受けた建物を見て、日本の近代化に大きな役割を果たした出島の雰囲気を感じとっていました。また、主要な輸出品であった銅(別子産など)の複製品のほか、ガラス製品などのさまざまな輸入品も見ることができました。

つぎに訪れた班が多かったのは孔子廟です。江戸時代、長崎には多くの清朝中国の商人も来航していました。孔子廟は明治時代に入り、清の人や日本に定住していた中国人が協力して建立した、中国様式の霊廟です。建物は中国山東省にある総本山並みの技巧が凝らされており、鮮やかな配色も相まって目を奪われます。生徒たちも、日本とは美意識の異なる華麗な建物に惹きつけられている様子でした。

自主研修の最後は、集合地点に近いグラバー園を散策する班が多かったようです。グラバー園はその名の通り、明治時代に長崎で活躍したトーマス・グラバーの邸宅です。グラバー商会は、幅広い分野で活動しました。高台から見える長崎の街並みと湾は非常に美しく、生徒たちは各々で写真撮影をするなど景色を楽しんでいました。

 

ほかにも大浦天主堂や眼鏡橋、中華街などを訪れた班があったようです。自主研修を通して長崎の歴史や文化を知り、堪能することができました。

その後は、明日の見学地ハウステンボスに近い佐世保のホテルに移動しました。