クラブ活動
●第24回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
日 時: 2025年6月14日(土) 15:00~16:30
講 師: 後藤 雅知 先生 (立教大学文学部教授)
演 題: 『近世房総における林産物生産とその輸送』
<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>、2025年度第3回、通算24回の講座を6月14日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は近世で、テーマは『近世房総における林産物生産とその輸送』、講師は後藤雅知先生(立教大学文学部教授)です。
江戸時代を通して、日本国内の産業や流通網の発達・多様化は顕著なものがありました。しかし、ここで発達とか多様化と言うと、あたかもそれが常に順調で一直線の動きであったかのような印象を持ってしまいますが、実際には生活をかけている百姓・庶民と、こちらも藩財政のため必死の領主側との間で、衝突やきわどいやりとりが発生していたことは、少し考えるとごく当然の話です。今回は、近世の地域社会の有り様や変貌を絡めて、具体性のあるお話をして頂く予定です。本講座1年目の2024年2月の原直史先生(新潟大学)の回とある意味で対をなす内容になるかと思いますが、ふるってご参加頂ければと思います。お知り合いの方にもお知らせ頂けると幸甚です。
◎ 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
現在の勝浦市、鴨川市から大多喜町、市原市にかけての外房地域には、近世後期、岩槻藩の房総分領が広がっており、特に内陸部では炭や真木などの林産物生産が盛んであった。炭と真木は雑木という同じ原料で生産されるが、真木生産を優先したい藩と炭生産を拡大したい百姓との相克が領内で深まっていく。さらに藩はこれらを江戸まで輸送するルートをめぐって試行を繰り返す。こうした動きの具体相を取り上げながら、山間地域の社会構造に迫りたい。
◎ 後藤 雅知 先生 略歴
1967年 東京都生まれ
90年 東京大学文学部国史学専修課程卒業
93年 同大学院人文社会系研究科修士課程修了
97年 同博士課程単位取得退学
98年 千葉大学教育学部講師、2000年同助教授、07年 同准教授
12年 立教大学 文学部 史学科日本史学専修教授
博士(文学、東京大学) 1999年
◎ 主な著書等
<単著>
『近世漁業社会構造の研究』山川出版社 2001年
<共著・共編ほか>
『水産の社会史』吉田伸之共編 山川出版社2002年
『身分的周縁と近世社会 1 大地を拓く人びと』 吉川弘文館 2006年
『身分的周縁と近世社会 9 身分的周縁を考える』 吉川弘文館 2008年
『山里の社会史』 吉田伸之共編 山川出版社 2010年
◎<第24回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。
◆形 式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:6月12日(木)23:59 ◆参加費:無料 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@sundaigakuen.ac.jp 担当 平瀬 |
◎2025年度のこの後の予定