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第712回<駿台天文講座>「対面 + オンライン」形式で開催のお知らせ
7月19日(土)17:00から、第712回<駿台天文講座>をオンラインと対面形式で開催します。今月のテーマは、「すばる望遠鏡26周年の歩みと誰でも楽しめるデジタルコンテンツ」で、講師は臼田-佐藤 功美子先生(国立天文台ハワイ観測所)で、ハワイからのオンラインでの講演となります。
標高約4200メートルのハワイ島マウナケア山頂域は、大気が安定し晴天率が高く、人工光の影響もほとんどない、世界有数の天文観測地です。その地で1999年1月、日本の国立天文台が運用する口径8.2メートルの光学赤外線望遠鏡「すばる望遠鏡」が初観測(ファーストライト)を迎えました。その後、遠方の銀河を発見したり、惑星が誕生している現場や太陽系外惑星を直接写真に収めたり、太陽系外縁部の小天体を発見したり、数々の観測成果を生み出してきました。
口径の大きな望遠鏡ほど、一度に見られる空の領域(視野)は狭くなりますが、すばる望遠鏡はファーストライト当時から、望遠鏡の一番上にある「主焦点」に観測装置を搭載することで広視野を実現しています。2013年からは、満月9個分の視野を誇る、超広視野主焦点カメラ HSC(Hyper Suprime-Cam)が観測を始め、2014年から約7年かけて、約 330 夜を使って、HSC で空の広い領域を深く観測する、すばる望遠鏡史上最大の戦略枠観測プログラム「HSC-SSP(Hyper Suprime-Cam Subaru Strategic Program)」が進められました。このHSC-SSPのビッグデータは段階的に世界中に公開され、どなたでもhscMapサイトにて、広大な宇宙画像の中を散策できます。この公開データを使って、一般市民が天文学研究に参加する「市民天文学」プロジェクトであるGALAXY CRUISE(ギャラクシークルーズ)やCOIAS(コイアス)が進んでいます。
2025年初めには、主焦点の広視野を生かし、約2400天体の「虹」(スペクトル)を同時に観測できる超広視野多天体分光器 PFS(Prime Focus Spectrograph)が本格稼働を始めました。このように、すばる望遠鏡は機能を大幅に強化し、より広く、より深く、より詳細に宇宙を探求しています。
本講演では、すばる望遠鏡26年の歩みと今後を、2025年3月に出版したすばる望遠鏡25周年記念画像集「すばる望遠鏡 宇宙の神秘を探る」に掲載された画像を交えながらご紹介いただきます。あわせて、いつでも誰でもどこからでも楽しめる、すばる望遠鏡のオンラインコンテンツについてもご紹介いただきます。なお、冒頭にもあるように、今回の講師はハワイから講演を行いますので、当日本校には来校されません。
今回のテーマも非常に興味深いものですので、ぜひお誘い合わせの上ふるってご参加下さい。
◎<第712回駿台天文講座>対面 + オンライン講演
【講演のお申込み方法】 ◆型 式:対面(駿台学園視聴覚室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:50名+ オンライン50名程度(受付順、定員になり次第、申し込みを締め切ります) ◆締 切:7月16日(水) ◆申し込み方法:下記のURL上のフォームに必要事項ご記入の上送信し、お申し込みください。 https://forms.gle/VAKZBC57WYWhPcQ4A
・当日体温が37.5℃以上の方は参加をご遠慮ください。 ・講座中は、会話をお控えください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、メール・電話で担当までお願いします。 03-3913-5735 tenmon@sundaigakuen.ac.jp 担当 布施 |