クラブ活動
●第30回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
日 時: 2026年1月31日(土) 15:00~16:30
講 師: 高橋 一樹 先生 (明治大学文学部教授)
演 題: 『中世社会と荘園』
<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>、2025年度第9回、通算第30回の講座を1月31日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は中世で、テーマは『中世社会と荘園』、講師は高橋一樹先生(明治大学教授)です。
荘園については、この50年で教科書の記述が最も変化した項目の一つと言えるでしょう。どのように教えられたのかを聞くだけで、その人の世代が分かるというのもあながち冗談とは言えないかもしれません。「受験」のため暗記し理解しなくてはならない基本的な用語ですら、かなり変化してきています。それだけ研究の進展がめざましい分野なのだともいえるのですが、中等教育の場、特に高等学校の日本史では無視できない混乱が生じており、教科担当者泣かせとなっているのも事実でしょう。今回は、この荘園をめぐる記述の変化と密接なかかわりをもってきた高橋先生に、荘園研究の最前線をふまえつつお話頂く予定です。日本史を教えている方たちには明日からの授業内容を一気にクリアにすることにつながる良い機会かと思いますので、ふるってご参加ください。お知り合いの方にもお知らせ頂けると幸甚です。なお、今回は、会場参加者には抽選で講師の著書を進呈いたします。
- 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、日本列島の各地に中世を通じて存続する荘園が数多くつくりだされます。その仕組みを明瞭に示す史料として、「鹿子木荘事書」という史料が近代以来の歴史研究で重視されてきました。所領を「開発」した人物から収入の一部が中央貴族などに寄進され、それが積み重なることで、中世荘園とその所有体系が完成する、という「寄進地系荘園」の考え方です。しかし、「鹿子木荘事書」の内容から中世荘園の成立過程を十分に解明できないことは、半世紀近く前の研究によって明らかにされ、2000年前後には「寄進地系荘園」への根本的な批判が加わり、中世荘園の成立についての新たな学説も提起されています。その一端を担ってきた立場から、中世荘園が生み出されるメカニズムを明らかにしたうえで、中世日本の社会に荘園がはたした役割を段階的にあとづけてみたいと思います。
- 高橋 一樹 先生 略歴
1967年 新潟県生まれ
90年 新潟大学教育学部中学校教員養成課程社会科卒
97年 大阪市立大学大学院文学研究科博士後期課程日本史専攻退学
97年 国立歴史民俗博物館歴史研究部助手、2004年同助教授、07年同准教授
08年 東京大学文学部非常勤講師
12年 武蔵大学人文学部教授
20年 明治大学文学部教授
博士(文学,大阪市立大学)2001年
- 主な著書等
<単著>
『中世荘園制と鎌倉幕府』塙書房 2004年
『東国武士団と鎌倉幕府』吉川弘文館 2013年
<共著・共編ほか>
『日本の時代史 7 院政の展開と内乱』吉川弘文館 2002年
『中世 日本と西欧』吉川弘文館 2009年
『武士と騎士』思文閣出版 2010年
『列島の鎌倉時代』高志書院 2011年
『岩波講座日本歴史 第21巻史料論』岩波書店 2015年
『十四世紀の歴史学』高志書院 2016年
『中世地下文書の世界』勉誠出版 2017年
『戦国期文書論』高志書院 2019年
『儀礼・象徴・意思決定』思文閣出版 2021年
『歴史的世界へのアプローチ』刀水書房 2021年
『中世地下文書論の方法と実践』勉誠社 2025年
◎<第30回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:1月29日(木)23:59 ◆参加費:無料 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@edu-sundaigakuen.jp 担当 平瀬・松井 |
◎2025年度のこの後の予定






