クラブ活動
●第36回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
日 時: 2026年7月18日(土) 15:00~16:30
講 師: 千葉 功 先生 (学習院大学文学部教授)
演 題: 『関係文書に見る井上馨』
<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>、2026年度第4回、通算第36回の講座を7月18日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は近現代で、テーマは『関係文書に見る井上馨』、講師は千葉功先生(学習院大学文学部教授)です。
幕末~維新期の重要人物の顔ぶれも、長期的に見ると入れ替わりがあり、教科書の扱いも改訂のたびに少しずつ変化しています。最近も、歴史小説の大ヒーロー坂本龍馬の扱いが小さくなり、「竜馬が教科書から消える」といった報道がありました。坂本龍馬とは対照的に、本来時代を代表する大人物であった割には存在感希薄なのが井上馨です。元老の一人とはいえ一度も首相にはならず、教科書に登場はするものの、鹿鳴館外交や条約改正交渉の失敗など外相としての冴えない話題ばかりです。しかし、この井上、実は長州閥の大政治家であり伊藤博文の盟友として要所で重要な役割をはたし、一方でなかなかの趣味人でもありました。今回は、明治後期~大正期の様ざまな面を研究してこられた千葉先生に、井上馨の真の姿に迫っていただきます。今回の講座の方向で、10~20年後に教科書が書き換わっていくかもしれません。お誘いあわせのうえご参加ください。なお、当日は会場参加者の方には抽選で講師の著書を進呈申し上げます。
- 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
井上馨は高校の日本史教科書では条約改正交渉の失敗の個所でしか登場しない人物ですが、実は藩閥政府における元勲・元老として明治初期から彼が死去する1915年まで、常に政治の中心に位置していた人物です。そのため、井上の史料群は膨大に残され、それは現在主に国立国会図書館憲政資料室と三井文庫とに保存されています。そのうち井上あての書簡は3000通以上を越え、内容的にも政治外交はもとより経済や三井、さらには美術品収集にいたるまでいろいろな情報がわかる超一級史料群となっています。現在私はその井上あて書簡群の全部翻刻を行っていますが、その作業にのめりこむほど興味深い内容の連続です。今回の講演では、井上あて書簡群を見ることでわかることのごく一端をお話ししたいと思います。冒頭、井上のあくなき美術品収集のさまがわかる書簡など興味深いものをご紹介したうえで、最晩年、すなわち第一次世界大戦下初期の1914-15にどのような行動を取ったかに焦点をしぼってお話しいたします。
- 千葉 功 先生 略歴
1969年 千葉県生まれ
88年 千葉県立千葉高等学校卒
93年 東京大学文学部国史学科卒
96年 同大学院人文社会系研究科日本文化専攻日本史学専門分野修士課程修了
2000年 同博士課程修了
昭和女子大学文学部専任講師
05年 同助教授
06年 同准教授
11年 学習院大学文学部史学科教授
博士(文学・東京大学)
- 主な著書等
<単著>
『旧外交の形成―日本外交 1900-1919』勁草書房 2008年
『桂太郎―外に帝国主義、内に立憲主義』中公新書 2012年
『南北朝正閏問題―歴史をめぐる明治末の政争』筑摩選書 2023年
『日露戦争』日本歴史叢書 吉川弘文館 2026年
<共著・共編ほか>
『桂太郎発書翰集』東京大学出版会 2011年
『日記に読む近代日本 2 明治後期』吉川弘文館 2012年
『貴族院・研究会 写真集 』芙蓉書房出版 2013年
『歴史のなかの日本政治 3 近代中国をめぐる国際政治』中央公論新社 2014年
『明治史講義 テーマ篇』ちくま新書 2018年
『明治史研究の最前線』筑摩選書 2020年
『対外交流史』山川出版社 2021年
<共訳>
ルイーズ・ヤング『総動員帝国: 満洲と戦時帝国主義の文化』岩波書店 2001年
M・メール『歴史と国家 19世紀日本のナショナル・アイデンティティと学問』東京大学出版会 2017年
◎<第36回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:7月16日(木)23:59 ◆参加費:無料 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@edu-sundaigakuen.jp 担当 平瀬・松井
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◎2026年度のこの後の予定






