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●第38回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ

日 時: 2026年10月10日(土) 15:00~16:30

講 師: 佐藤 雄基 先生 (立教大学文学部史学科教授) 

演 題: 『御成敗式目から永仁の徳政令まで』

<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>、2026年度第6回、通算第38回の講座を10月10日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は中世で、テーマは『御成敗式目から永仁の徳政令まで』、講師は佐藤雄基先生(立教大学文学部史学科教授)です。

鎌倉時代は、この30年で中学・高校の教科書の記述が大きく変わってきた時代の一つです。30年前の常識が、今や全く通じなくなっていて、教える側とすると、かなりやりにくい時代と言えます。確かに、京都と鎌倉にともに力を持つ二つの政権が併存したり、外国勢力の攻撃を受けたりと、日本史の中でも独特の(おそらく激動の)時代であるのは間違いなさそうです。鎌倉幕府という政権が存在した約150年間をどのように見るのか、近年の研究成果に基づいたお話を、今回は『御成敗式目』(中公新書)の著者である佐藤先生からうかがいます。ぜひ、お誘いあわせのうえご参加ください。なお、当日は会場参加者の方には抽選で講師の著書を進呈申し上げます。

 

  • 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)

近年、教科書における鎌倉時代の記述は成立過程の再検討や朝廷への言及など大きく変化していますが、幕府政治史においては「執権政治から得宗専制へ」という枠組みが強固で、蒙古襲来(1274・1281年)をはさんで中期と後期の間に断絶を描く書き方が続いています。

しかし最新の研究では、この両期を結ぶ法秩序や権力の動態について見直しが進んでいます。鎌倉後期の「永仁の徳政令」(1297年)は、得宗専制期の悪政・失政の代表例とされてきましたが、1980年代には「もののもどり」という人々の心性に着目した社会史的な見方が提示され(笠松宏至『徳政令』)、さらには幕府の政策・裁判制度やそれらの社会的な受容という視点から捉えなおされてきました。また、鎌倉中期の「御成敗式目」(1232年)も、新たな武家法の制定とその達成という《点》で捉えるのではなく、制定後の中長期的な受容の《プロセス》への関心が高まり、広範な層による実践や権力による統治のありかたの変容の中で位置づけられています。

法の制定のみならず社会の受容や人々と権力との相互作用に着目することで、両者は地続きの課題として浮き彫りになります。本講演では、教科書で分断されがちな御成敗式目から永仁の徳政令に至る半世紀余りの鎌倉時代史を、一貫して捉えなおす新たな視座は何か、考えてみたいと思います。

 

  • 佐藤 雄基 先生 略歴

  1981年生まれ

2005年 東京大学文学部歴史文化学科(日本史学)卒

07年 同大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻(日本史学)修士課程修了 

11年 同博士課程修了  博士(文学・東京大学) 

   日本学術振興会特別研究員(PD)・東京大学史料編纂所国内研究員

14年 立教大学文学部史学科日本史学専修 准教授

21年 同教授(~現在)

 

  • 主な著書等

<単著>

『日本中世初期の文書と訴訟』 山川出版社 2012年

『御成敗式目: 鎌倉武士の法と生活』中公新書 2023年

 

<共著・共編ほか>

『明治が歴史になったとき:史学史としての大久保利謙』勉誠出版 2020年

『史学科の比較史:歴史学の制度化と近代日本』 勉誠出版  2022年

『摂関・院政期研究を読みなおす』 思文閣出版 2023年

『御成敗式目ハンドブック』吉川弘文館 2024年

『日本史を宗教で読みなおす』山川出版社 2025年

『グローバルヒストリーのなかの近代歴史学:歴史を捉え、書き、編む』東京大学出版会 2025年

『〈日本史〉教科書を世界史から読みなおす』山川出版社 2026年

◎<第38回駿台歴史講座> 参加方法

□主   催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校

□後   援:森上教育研究所

  • 日   時:2026年10月10日(土)15:00~16:30
  • 会   場:駿台学園中学・高等学校(東京都北区王子6-1-10)

JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分

東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分

  • 講   師:佐藤 雄基 先生(立教大学文学部史学科教授)
  • 題   目:『御成敗式目から永仁の徳政令まで」』

 

【講演のお申込み方法】

事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。

◆形    式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom)

◆定    員:対面30名+オンライン

◆締    切:10月08日(木)23:59

◆参加費:無料

◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。

https://docs.google.com/forms/d/17J1kLPhVfIvYLbSWBjf_dpVAESkicYG_501i3a3TIaY/viewform?edit_requested=true

  • Zoomのアプリは、無償でダウンロードが可能です。利用法は、至って簡単です。
  • 申し込みが完了した方に参加用のID、パスワード等をEmailでお送りするのは、10月9日(金)以降となります。Emailは<history@edu-sundaigakuen.jp>から送信しますが、受信拒否されることが間々あります。受信が拒否されないよう、予め設定をお願いします。
  • 当日は、講義開始15分前までにZoomからミーティングに参加、またはご来校ください。Zoomに参加する際は、申し込み時と同じ名前をお使いください。
  • 当日の13:00以降は、担当者が会場にて講座準備を行うため、Emailのチェックができないことがありますので、予めご了解ください。
  • 本歴史講座からgmailのアドレスへも問題なく送信できることを確認していますので(かつて不安定だった時期がありました)、gmailのアドレスでも登録いただけます。

 

【お問い合わせ先】

◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。

電話:03-3913-5735         email:history@edu-sundaigakuen.jp      担当 平瀬・松井

 ◎2026年度のこの後の予定