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●第33回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
日 時: 2026年4月18日(土) 15:00~16:30
講 師: 大津 透 先生 (前東京大学大学院人文社会系研究科教授)
演 題: 『古代天皇制の成立と特質』
<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>も、いよいよ4年目に入ることになりました。2026年度第1回、通算第33回の講座を4月18日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は古代で、テーマは『古代天皇制の成立と特質』、講師はさきごろ東京大学を退官された大津透先生です。
時代に関係なく、日本史にとっての最大のテーマの一つが「天皇」であることは間違いないでしょう。しかし、天皇については、私たちは知っているつもりでも実はあやしいということが少なくないかもしれません。時として、事実とはいえない言説がまかり通っていることもありそうです。私たちは、時として過去の事実と自分が信じることを根拠にあれこれ言ってしまうことがありますが、その根拠が正当なのかどうかの検証が必要であり、歴史学の活躍の場の一つがそのあたりにありそうです。今回は、当たり前のように思っている天皇の祭祀を中心に、古代の天皇について古代史研究の第一人者である大津先生にお話し頂く予定です。皆さん、ふるってご参加ください。お知り合いの方にもお知らせ頂けると幸甚です。なお、今回の会場参加者には抽選で講師の著書を進呈いたします。
- 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
天皇制がどのような意味を持つかは、歴史学以外の倫理学や文化人類学からの発言が中心となってきた。天皇制成立の基礎に宗教的な権威を考えることは常識であろうが、奈良時代の天皇がどのような宗教行為を行っていたかを示す史料はなく、史料がないために歴史学では、天皇の政治的な性格が議論の中心となってきた。ここでは律令法の研究を基礎に、神祇祭祀などを参照して古代天皇制の背景にある宗教的神話的特質を明らかにしたい。それにより、天皇はいかにして天皇となり得るのか、またなぜ全国を統治できるのかを考えられればと思う。また天皇号の成立についても、律令法における天皇の位置づけを分析すると、律令国家が成立した8世紀初頭の天皇のあり方はより古く土俗的なものであり、通説と異なりその成立は7世紀初めの推古朝に遡る蓋然性が高いが、一方で同じ天皇号でありながら、8世紀後半以降に唐風化が進むなかで天皇号の意味が変わっていくことにも注意したい。
- 大津 透 先生 略歴
1960年生まれ
79年 私立武蔵高等学校卒
83年 東京大学文学部国史学専修課程卒
87年 同大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学
山梨大学教育学部専任講師 90年同助教授
94年 博士(文学・東京大学)
97年 東京大学大学院人文社会系研究科助教授 2007年 同准教授 10年 同教授 26年 退官
- 主な著書等
<単著>
『律令国家支配構造の研究』岩波書店 1993
『古代の天皇制』岩波書店 1999 岩波現代文庫 2026
『日本の歴史 第6巻 道長と宮廷社会』講談社 2001 講談社学術文庫 2009
『日唐律令制の財政構造』岩波書店 2006
『日本古代史を学ぶ』 岩波書店 2009
『天皇の歴史 第1巻 神話から歴史へ』講談社 2010 講談社学術文庫 2017
『律令制とはなにか』 山川日本史リブレット 2013
『律令国家と隋唐文明』岩波新書 2020
『藤原道長 摂関期の政治と文化』山川日本史リブレット人 2022
<共著・共編・共訳ほか>
『日本の歴史 第8巻 古代天皇制を考える』 講談社 2001 講談社学術文庫 2009
『王権を考える』 山川出版社史学会シンポジウム叢書 2006
『日唐律令比較研究の新段階』山川出版社史学会シンポジウム叢書 2007
『律令制研究入門』名著刊行会歴史学叢書 2011
『摂関期の国家と社会』山川出版社史学会シンポジウム叢書 2016
『藤原道長事典―御堂関白記からみる貴族社会』思文閣出版 2017
『日本古代律令制と中国文明』山川出版社史学会シンポジウム叢書 2020
『もういちど読み通す山川新日本史』山川出版社 2022
『古代 日本史の現在 2』山川出版社 2024
◎<第33回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:4月16日(木)23:59 ◆参加費:無料 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@edu-sundaigakuen.jp 担当 平瀬・松井 |
◎2026年度のこの後の予定





