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●第35回<駿台歴史講座> 開催のお知らせ
日 時: 2026年6月20日(土) 15:00~16:30
講 師: 大橋 幸泰 先生 (早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
演 題: 『東アジアの文脈で読み解くキリシタン禁制と島原天草一揆』
<教科書・新書・選書の著者から直接話が聞ける講座>を目指して2023年に開講した<駿台歴史講座>、2026年度第3回、通算第35回の講座を6月20日(土)15:00から対面とオンラインで開催します。今回の対象は近世で、テーマは『東アジアの文脈で読み解くキリシタン禁制と島原天草一揆』、講師は大橋幸泰先生(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)です。
江戸時代初期、まだ幕府の体制が盤石とまでは言えなかった時期に、現在の長崎県一帯で起こった反乱を、30年前はさしたる抵抗感なく一般に「島原の乱」と呼んでいました。しかし、この歴史的事件の描かれかたは今日までかなり大きな幅の間で揺れ動き、今日中学・高校の授業でも最も扱いにくい事項の一つになっているのではないでしょうか。この歴史的できごとは、「一揆」的要素と「宗教弾圧に対する反乱」的要素とどちらが強かったのか、これまでの定説なり通説は、何ともモヤモヤとした印象が強かったことは否定できません。今回の講座では、この江戸初期最大とも言える事件について、現在の研究水準に基づく分析・説明を、この分野の研究を牽引して来られた大橋先生にお話し頂きます。皆さん、ふるってご参加ください。お知り合いの方にもお知らせ頂けると幸甚です。なお、今回の会場参加者には抽選で講師の著書を進呈いたします。
- 講演要旨(講師から頂いたものをそのまま掲載しています)
かつて「島原の乱」と呼ばれていた17世紀前期の事件は現在、「島原天草一揆」と呼称されて定着している。しかし、その理由について、どれほどの人が正確に理解しているだろうか。キリシタン一揆として知られているこの事件には、百姓一揆の要素もあるから「島原天草一揆」という呼称がふさわしいとの記述をしばしば目にするが、実際それは正しくない。島原天草一揆と、江戸時代の典型的な百姓一揆との間には決定的な差異があり、そのことを理解しないと、この呼称の意味が理解できないだけでなく、江戸時代の秩序がどのように成り立っていたのかについても誤った認識のままでいることになってしまう。
そこで本報告では最新の島原天草一揆研究をもとに、改めて「島原天草一揆」の呼称の意味を読み解くとともに、江戸時代の秩序を支えていた観念について考えてみたいと思う。その際に基軸とするのは、東アジアのなかのキリシタン禁制と島原天草一揆という視点である。
- 大橋 幸泰 先生 略歴
1964年 新潟県生まれ
1987年 早稲田大学第一文学部史学科日本史学専修卒業
1989年 同大学院文学研究科修士課程修了 96年 同博士後期課程退学
1991年 私立武蔵中学・高等学校教諭(2004年まで)
2004年 早稲田大学教育学部専任講師 06年 同大学教育・総合科学学術院助教授
2007年 同准教授 11年 同教授
博士(1999年・早稲田大学・文学)
- 主な著書等
<単著>
『キリシタン民衆史の研究』東京堂出版 2001
『検証 島原天草一揆』吉川弘文館歴史文化ライブラリー 2008
『潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆』講談社選書メチエ 2014 講談社学術文庫 2019
『近世潜伏宗教論 キリシタンと隠し念仏』校倉書房歴史科学叢書 2017
『近世日本邪正論 江戸時代の秩序維持とキリシタン・隠れ/隠し念仏』勉誠社 2024
<共著・共編・共訳ほか>
『〈江戸〉の人と身分 6 身分論をひろげる』吉川弘文館 2011
『近世日本のキリシタンと異文化交流 (アジア遊学)』勉誠社 2023
『日本史の現在 4 近世』山川出版社 2024
『深化する歴史学 史資料からよみとく新たな歴史像』大月書店 2024
◎<第35回駿台歴史講座> 参加方法
□主 催:学校法人 駿台学園 駿台学園中学・高等学校 □後 援:森上教育研究所
JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩10~12分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」徒歩12分
【講演のお申込み方法】 事前予約は不要です。ただし、可能であれば準備の都合もありますので、事前登録にご協力ください。 ◆形 式:対面(駿台学園多目的室にて実施)またはオンライン(使用アプリ:Zoom) ◆定 員:対面30名+オンライン ◆締 切:6月18日(木)23:59 ◆参加費:無料 ◆申し込み方法:下のURLもしくは、右のQRコードから登録画面に入り、事前登録ください。
【お問い合わせ先】 ◎オンライン講演、その他のお問い合わせは、Email・電話で担当までお願いします。 電話:03-3913-5735 email:history@edu-sundaigakuen.jp 担当 平瀬・松井 |
◎2026年度のこの後の予定






